脅威モデル超入門|“何が怖いか”を決めると迷わない

脅威モデル超入門|“何が怖いか”を決めると迷わない

プライバシー対策は「何が怖いか」で正解が変わる。脅威モデルを超やさしく整理し、あなたに必要な対策だけに絞る方法をまとめます。

“何が怖いか”を決める:プライバシーの脅威モデル超入門

プライバシーって、情報が多すぎて混乱しがちです。

「VPN?広告ブロック?DoH?パスキー?」って、全部やろうとすると疲れます。

そこで役に立つのが脅威モデル。難しい言葉だけど、やってることは単純で、“何が怖いか”を先に決めるだけです。

   この記事で持ち帰れること

  • 脅威モデルって結局なに?(超かんたん)
  • 「怖さ」を5タイプに分ける見取り図
  • あなたに必要な対策だけに絞るStep1〜3

結論:対策は“怖さの種類”で変わる。全部盛りはだいたい失敗する

同じ「プライバシー」でも、怖いものが違えば対策も違います。

たとえば…

  • 公共Wi-Fiが怖い人 → VPNが刺さる
  • アカウント乗っ取りが怖い人 → パスワード管理と2段階が刺さる
  • 追跡広告が嫌な人 → 広告ブロックが刺さる

全部やると、設定が増えて不具合も増えます。だから優先順位が必要です。

脅威モデルとは?:3つだけ決める「守りの設計図」

脅威モデルは、たった3つを決めます。

決めること
何を守りたい? アカウント、位置情報、閲覧履歴、仕事情報
誰から守りたい? 公共Wi-Fiの覗き見、広告会社、詐欺、身近な人の覗き見
どこまで面倒OK? 手間ゼロが良い/多少はOK/ガチでもOK

例えるなら、防犯です。空き巣対策と、ストーカー対策と、火災対策って、同じ鍵じゃ守れないですよね。ネットも同じです。

怖さを5タイプに分ける(ここが分かると一気に整理できる)

怖さタイプ よくある場面 刺さる対策
1) 覗き見(経路) 公共Wi-Fi、出先のネット VPN、(必要なら)キルスイッチ
2) 乗っ取り(アカウント) ログイン、決済、メール パスワード管理、2段階/パスキー
3) 追跡(広告/計測) 追いかけ広告、アプリ広告 広告ブロック、広告ID制限、ブラウザ分離
4) 身バレ(混線) 仕事と私用、画面共有 ブラウザプロファイル分離、エイリアス
5) 詐欺(だまされる) フィッシング、偽請求 リンク踏まない運用、2段階、確認癖

あなたに必要な対策だけに絞る:Step1〜3

   絞り込み手順

  1. Step1:怖さタイプを1つだけ選ぶ(今いちばん困ってるやつ)
  2. Step2:そのタイプの対策を「2個だけ」入れる(やりすぎない)
  3. Step3:不具合が出ない運用(接続先固定・例外設定・復旧コード)を作る

ここで重要なのは、対策の数より運用が続くことです。

よくある失敗:全部盛り→不具合→OFF→ゼロに戻る

   ありがちな負けパターン

  • VPN+プライベートDNS+広告ブロック+拡張盛り → サイトが壊れる
  • 原因が分からない → 全部OFF → 何も守れてない状態へ

だから「まず2個だけ」が強いです。守りは、数より設計。

まとめ:脅威モデルは“守りの優先順位”を決める道具

  • 脅威モデル=何を守る/誰から守る/手間はどこまでOKを決める
  • 怖さは5タイプに分けると整理しやすい
  • 対策は2個だけ入れて、運用が続く形にする

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