

「VPN遅いから、一部だけ外したい」
その気持ち、すごく分かります。スプリットトンネルは便利です。でも、使い方を間違えると守りたい通信まで例外になって、こっそり外へ出てしまうことがあります。
スプリットトンネルは、VPNのトンネルを全部の通信に適用せず、一部のアプリや通信だけ「VPNを使わない(例外にする)」設定です。
たとえ話
VPN=全員が地下通路で移動。
スプリット=一部の人だけ地上ルートも使う。
地上ルートが悪いわけじゃないけど、誰を地上に出すかを間違えると困ります。
例外設定は、便利な反面「境界」を作ります。境界があると、こんな事故が起きやすいです。
| よくある事故 | なにが起きる? | 気づきにくい理由 |
|---|---|---|
| 守りたいアプリが例外に入っていた | VPN外へ素通り | 見た目は普通に動く |
| アプリ更新で挙動が変わった | 急に別経路を使う | 昨日までOKでも今日ズレる |
| 切替の瞬間に経路が揺れる | 一瞬だけ外へ出る | 体感できない |
ポイント:スプリットトンネルの怖さは「危険な通信をする」より、守りたい通信が例外に混ざることです。
おすすめの考え方はこれです。
ルール①:守りたいものは“全部VPN”
不安がある用途(作業、個人情報、ログイン多め)は例外にしない。ここは固定でOKです。
ルール②:例外は「必要なものだけ」
例外を増やすと、境界が壊れやすくなります。動画1つ、決済1つ、みたいに“必要最小限”が続きます。
ルール③:例外を入れたらテストする
Wi-Fi⇄モバイル切替、スリープ復帰の後も含めて、挙動が変わらないか確認。ここをやると事故が減ります。
VPNアプリによって、例外の作り方が2種類あります。
| 方式 | 意味 | 事故りにくさ |
|---|---|---|
| 許可リスト型 | 指定したアプリだけVPNを通す | 強い(守りたいものを固定しやすい) |
| 除外リスト型 | 指定したアプリだけVPNを外す | 増えるほど難しくなる(混ざりやすい) |
迷ったら
守りたい用途がはっきりしているなら「許可リスト型」が分かりやすいです。
除外リストは便利だけど、増やすほど管理が難しくなります。
| Step | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 1 | 守りたい用途(仕事/個人情報)は例外にしない | 事故の芯を消す |
| 2 | 例外は“必要なアプリだけ”に絞る | 境界をシンプルにする |
| 3 | 切替・復帰後に動作チェック | 一瞬の素通りを防ぐ |
結論:スプリットトンネルは便利だけど、例外が増えるほど事故が増えます。守りたい通信は全部VPN、例外は必要な分だけ。これで失敗しにくいです。
Q. 例外にしたら、DNSリークやIPv6リークも増えますか?
A. 増えることがあります。例外があると経路が複数になり、切替の瞬間に挙動が揺れやすいからです。例外は絞って、入れた後に確認するのが安心です。
Q. 銀行アプリだけ例外にするのはアリ?
A. アリです。弾かれるストレスを減らせます。ただし、例外は増やしすぎないのがコツです。